講義で微化石や宇宙塵の話をしたら,『電子顕微鏡使わせてください』と希望した学生さんがいました.
宇宙塵が見たいとのことだったので,大学の屋根に上って塵を採集して球状の粒子を実体顕微鏡でピックアップして電子顕微鏡で観察してみました.
以前にもここに掲載しましたが,本学の屋根の上の塵にはいろいろな結晶のバターンのある磁性粒子が含まれているのですが,これらのうち本当の宇宙塵はどれくらい含まれているのでしょうか.
大学の屋根にたまる磁性のある球状粒子の候補として,水島工業地帯の飛灰が考えられます.それから,これは今年になって気がついたのですが,打ち上げ花火!
本学は大学祭の最後に毎年校庭で花火を打ち上げます.30分ほどの短い時間ですがとてもきれいで,結構な数が打ち上げられます.近隣にお住まいの方も楽しみにしていらっしゃいます.私は学務部の仕事もしていますので,今年学祭の閉会の挨拶をした後,みんなで花火を見ていた時,ふと屋根の球状粒子のことを思い出しました.
花火の打ち上げ場所と私のいる7号棟は隣り合わせで,おそらく相当な数の花火の燃えかすが落ちていると思われます.
これが宇宙塵だと決定するにはやはり成分を詳しく調べてみないとわからないようです.