フィールドワークで高梁市成羽町の羽山渓に行きました.
羽山渓は石灰岩が浸食を受けてできた峡谷です.深い谷にそって古生代ペルム紀の石灰岩,中生代三畳紀の砂岩泥岩互層,白亜紀の赤色泥岩と礫岩が分布しています.峡谷の周辺には小規模な鍾乳洞がいくつか開口しています.実習では,そのうち最も大きい羽根の穴小屋に入りました.洞内ではキクガシラコウモリ,コキクガシラコウモリ,ユビナガコウモリの3種が観察できます.最も個体数が多いのはユビナガコウモリで,その次にコキクガシラコウモリです.キクガシラコウモリはこの日は見る事ができませんでした.
下の写真は,鍾乳洞の入り口の様子です.岩壁の下の狭い隙間が洞口です.右側の穴は道路のトンネルになっています.この写真,PhotosynthというiPhone用のパノラマ写真合成ソフトで撮影しました.人の頭が消えたりしていますが,心霊写真ではありませんので.
洞口の上は絶壁になっていて,パノラマ写真ではあまりその高さはわかりませんが,かなりの高さです.このオーバーハングした岩壁を目当てに休日はたくさんのフリークライマーがやってきます.写真中央の上部に見えるのは小学生のクライマーです.ここは西日本でも有数のクライミングスポットだそうです.
深い沢の奥には小さな滝もあります.
一日たっぷり山の中を歩きました.参加した皆さんおつかれさまでした.